突発性難聴と鍼灸(針灸)マッサージ治療

突発性難聴とは

突然前ぶれも無く耳が聞こえにくくなる病気です。突発性難聴は多くの場合は左右片方だけに起こり、疲れやストレスがたまったり、体調が悪いときに発症する傾向があります。

年齢層は10歳代から70歳代を超えるお年寄りまで幅広く、特に40歳~60歳ぐらいの人に多く見られます。

難聴は外耳や内耳が障害されて起こる「伝音性難聴」と内耳にある「蝸牛」や「聴神経」の障害でおきる「感音性難聴」があり、突発性難聴は「感音性難聴」の一種になります。

突発性難聴の起こり方は人それぞれ「朝起きたとき突然耳が聞こえなくなった」「電話をかけているときに難聴に気づいた」「耳の閉塞感、難聴、耳鳴りが同時起こった」「突然ひどい耳鳴りと、ぐるぐる回るようなめまいが起こった」などかなり個人差があります。

また、難聴の程度も全く聞こえない人から軽い人まで、さまざまで、難聴だけでなく「耳鳴り」「眩暈(めまい)」を伴うこともあります。

突発性難聴はできるだけ早く治療を受けないと、失われた聴力を取り戻すのがより難しくなります。気づいたら直ぐに受診することが大切です。

突発性難聴の原因

突発性難聴が起きる原因は明らかにされていませんが、現在次の2つ説が有力と考えられています。

ウイルス感染説

脳に子音剛を送る「蝶神経」や内耳に感染したウイルスが、身体の免疫力が落ちたときに活発に活動し、炎症を起こす

内耳環境障害説

内助の血液を送る動脈が詰まり、内耳の血液循環が悪くなり、難聴が起きる

突発性難聴の治療

突発性難聴は発症前、体調が悪かったり、過労やストレスを抱えていることが多いようです。そのため安静にすることが基本になります。治療は短期的、集中して行う必要があるため、病院などに入院が必要なこともあります。一般的には発症から1週間以内に治療されれば治療成績は比較的良好であるが、それ以降治療成績は落ち、2週間を過ぎると治癒の確率は大幅に低下するといわれており、いずれにしても早期治療が重要になってきます。

突発性難聴と鍼灸(針灸)マッサージ治療

突発性難聴の鍼灸治療は耳だけの治療を行うものではなく、全身の緊張、特に頚や肩などを緊張を取り、内耳の環境を整える状態を身体全体から作って行きます。

その上で、経絡やツボの効果で内耳の血液の循環を促進し、内耳に症状を回復させるための、栄養や酸素を行き渡せるよ事により内耳環境の改善を行っていきます。治療は症状が固定しないうちの早期治療がもっとも大切です。

突発性難聴の治療は病院での治療(ステロイドなど)と鍼灸治療を併用して短期間に集中して治療を行うことにより、回復をより促進させていきます。突発性難聴の治療には後遺症を残さないためにも、病院と併用して、鍼灸治療をおすすめします。